GET　DREAM！

台風が迫ってくる中、
激しい雨が降っている。

この雨がシーバスを引き寄せるはずだ。

雨は激しいが
幸いにして風はそれほどではない。
波の具合だけが気がかりだ。

ポイントとなる流れ込みに到着。
濁流が勢いよく流れ出している。

波は・・・？

まだ大丈夫だ！

早速、岸際へ降りる。
ベイトが騒いでいる。

これは！


この状況なら喰ってくるのは岸際だろう。
浅場にいるベイトを狙っているはず。

そう考えて
岸と平行にルアーをキャストする。

表層系のルアーを引いてくると
バシャッ！

やはりシーバスは入っている。

先ほどバイトのあったルアーを
ややサイズダウンさせてリトリーブをしてくると

グングングン！

きた！


狙い的中。

ロッドを立てると沖へ走って行く。

と、ここでテンションが抜ける。

・・・。

バレた～！

アワセが甘かったのか？

気を取り直して再度キャスト。

濁りが広く広がっているため
広範囲を攻めていく。

すると・・、

ドスン！

ところが、最初の突っ込みをかわしたところで・・・

フッ・・・。

またしてもバラシ・・・。

なぜだ？

食い込みが甘い状況ではない。

やはり、腕の未熟さか？！



２度のバラシに魚は散ってしまったか？
しばらく反応がなくなる。

さらに、潮の流れが緩くなってきた。
潮止まりが近づいている。

諦めかけたときに、
ゴゴン！

慎重に、慎重にファイトする。
魚の走りに逆らわないようにしながら
体力を奪っていく。

数度の突っ込みをかわしたところで
ゆら～っと浮いてきた。
８０サイズだ！



波に乗せ
岸に誘導したところで
ゆっくりとエラ洗い。

１，２，３回と首を振る。


と、ルアーがはじけ飛んだ・・・。

まさかの３度目のバラシ。
岸際５０ｃｍでゆっくりと沈んでいくランカー。





さすがに凹む。




しばし、キャストする意欲すら失う。




辺りは暗くなってきている。



ここで、もう一度頭を整理する。
魚はベイトを喰いに集まっている。
活性は高いはず。
しかも、この暗さはシーバスにとっては有利に働くだろう。

ならば、まだチャンスはあるはず。

自分を信じて、再びルアーを放つ。






ドスン！


ジーーーーーーー！

合わせた瞬間、
いきなり突っ込み１０ｍ近くラインを引き出す。

なんだ、こいつ、やたらと元気だぞ。


今日は波の影響を考えて
強めのタックルにしていたことが
バラシの原因だと考えていたため
ドラグをやや緩めておいたのだ。

それにしても走る、走る。

土砂降りの浜を走りながら魚を追いかける。
これまでの３度のバラシが頭にあるため
完全に体力を奪うまでランディングを控える。


５０ｍほど歩きながら
徐々に寄せていく。

波を利用してゆっくりと引き寄せる。



とった！


やっと、ＧＥＴ！



雨が打ちつける中での撮影。
レンズが濡れているため画像が悪いのは
ご容赦いただきたい。




気になるサイズは・・・。



ハチマルには届かない。

しかし、豪雨の中、バラシを乗り越え捕った魚である。
記憶に残る１尾となった。




当然、安全には十分に配慮した釣行です。